12月2日(火)10時より、香友会館にて第2回元気はつらつ市民講座が開催されました。テーマは「健康寿命を延ばす食事と骨密度測定」、定員30名のところキャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりでした。
はじめに、受講生は講義に先駆けて骨密度の測定をおこないました。測定の実施、測定結果の解説は、女子栄養大学教授 福島亜紀子先生にご協力いただきました。骨密度は、超音波法によりかかとの骨密度を測定し、算出されたスティフネス値が若年成人の平均値および同年代平均値に照らしてどれくらいか
(比較%)を評価します。受講生の方々には過去にもこの講座に参加された方、女子栄養大学の若葉祭で骨密度を測定した経験をお持ちの方もいらして、測定したデータに関しての多くの質問がありました。測定値をご覧になった福島先生のコメントによると「今回参加されている受講生の皆さんの骨密度はとても良い数値ですよ」とのことでした。

骨密度測定の様子

測定の福島亜紀子先生

川島由起子先生の講義
次に、骨密度測定を受けて、川島由起子先生による「健康寿命を延ばす食事とは」というテーマの講義になりました。川島先生は元女子栄養大学准教授、現在横浜市青葉区医師会 認定栄養ケア?ステーションで管理栄養士をされ、多くの中高年の方の実態をご覧になっています。
講義では、健康寿命を延ばすためには、高齢期になっても健康を維持?増進させ、やせや栄養状態の低下(低栄養)を予防することが大切であること、そのために食事から栄養を摂ることが大切であることについてお話しくださいました。
まずはじめに高齢者の健康の課題であるフレイルがどのような状態であるか5項目の説明がありました。項目の一つである体重減少に気づくために体重の測り方について、気を付けるべきポイントの説明がありました。フレイルの予防は、早く気づいて状態を戻していくことが大切であるが、体重は重要な指標の一つであり、過体重を気にされる方もいるかもしれませんが、60歳を過ぎたら体重は減らさないようにとのことでした。
そしてフレイル予防のためには食事のとり方、食事のバランスが大切であることをわかりやすく講義してくださいました。食事のバランスをとるために、「1つ目の器:主食(ごはん、パン、めん類」、「2つ目の器:主菜(肉、魚、卵、大豆製品)」、「3つ目の器:副菜(野菜類、海藻、きのこ、こんにゃく)」の3つの器をそろえること。またフレイル予防のための栄養の摂り方を合言葉で紹介いただきました。


受講生は、食事バランスシートを使ってご自分の食事の振り返りをおこないました。川島先生が確認したところ高得点の方が多くいらっしゃいました。
講義終了後は、実践のための具体的な質問も多く出され、テーマに関する感心の高さを見ることができました。受講生の皆さんは、健康寿命を延ばすための食事のポイントについて、ご自分の身体を確認することでより理解を深めることができた様子でした。
取材?報告:香友会広報部